2014年1月24日金曜日

あの頃の仕事・その1

あっという間に新年1月も終盤。今年の正月は何年も年賀状だけのお付き合いになっていた人から連絡戴いたりしまして、毎年手抜きして減っていく年賀状も捨てたもんじゃないと思い返してみたり:-)

自転車も楽しそうだねと様子を尋ねる人、今もコンピューターに詳しいと思い込んで相談してくる人などなど。そんな中に、以前設計した建物を解体することになったと連絡をくれた施主が・・・

そのスーパーマーケットは関東地方ながら主要駅からはかなり離れた立地。大型チェーン店の出店や人口減少などの逆風にも耐え地元のために頑張って来たはずですから無念だったに違いないのですが、そこは実業家、もう次に向けて動き出していました。

独立して間もない頃で実績も無いのに依頼してくれたオーナーと周辺店舗はもとより東京の著名店やショーなどにも連れて行ってもらいました。経営理念や地方の状況、1円商売の厳しさなどを聞きながら、駆け出しの若造に任せる意味と期待を私なりに汲み取って、地元の付き合いに配慮しつつも敢えてしがらみを断ち切る役目も担った思い出深い仕事でした。
当時は新しい店舗の例として社会科の教科書に載ったり見学依頼が絶えない元気な店舗でしたから訪ねるのが楽しい建物でもあったのですが、やはり一番の魅力は経営者その人だったと思い出されます。

最終的な解体費用は想定の1/3ほどだったとか。詳細は不明ながらほとんどの資材がリサイクル可能だったそうで廃棄物量が随分少なかったとのこと。技術が進んだこともありますが、大事に使ってくれていたのでしょう、有難いことです。

資料を整理していたら色あせたポラロイド写真が1枚。友人の阿部氏に描いてもらったパース(もちろん手描き)でしたが肝心のところがぼやけて良く見えません。徹夜で描いてくれたのに、ちゃんと残しておかずに・・・ゴメン:-)

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