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2011年4月20日水曜日

都心の木造

木造3階建ての小住宅が竣工しました。着工が遅れたために少し忙しい工事でしたが、無事引越しも済み入居後の雑工事も終わって気持良くお住まいいただいています。

都心の一等地は地価も高く、厳しい敷地にギリギリまで建てる事になります。斜線制限もきびしく階高を抑えて天空率も使っての3階建て。絞り過ぎたかと思うほどのダイエット仕様で外周廻りの工事はさぞ大変だったことでしょう、ご苦労様。

不勉強で今まで取り組んで来なかったセルロースファイバーを使った断熱工法。今回初めて採用したのですが、残念ながら予算調整の段階で自然素材による内装を完全には行えませんでした。ビニールクロスを貼った部分もあるわけで、この違いがどれだけの差として現れるのか、心配でもあり興味深くもあります。

外部は塗壁もあればサイディング部分もあるという複合仕様。敷地状況からの選択でしたが、もっともっと吟味したいところです。最近人気のある縦格子の木製ルーバーをファサードの半分くらいに設けました。これも予算調整でアルミの代替案が浮上、しかしここは譲れないところ。断面サイズを調整して無垢で残すことができ、この家の存在感を増してくれています。

縦格子というのは不思議なもので自然と落ち着く感じがします。和風のつもりはなくても格子の中へ入るとフッと静かになったような・・・。メンテナンスは掛かりますが日差しの移ろいなど季節を楽しんでいただけたらと。

電力供給が心配な昨今、今年の夏はこの断熱性能と併せてクーラー最小で過ごせますように。

2010年12月31日金曜日

ようやく上棟

今年1年、苦労してきた住宅がようやく上棟しました。小さな敷地で高度斜線もかかるので木造3階建ては大変です。天空率も使ってギリギリいっぱいの計画。ちょっと無理しすぎたかな?と思うところもあるのですが、それだけ夢が詰まっているということですね。

この仕事では、独立したての頃しか記憶にないくらいの大変な凡ミスをして(^^ゞ 少し着工が遅れてしまいました。法規上の解釈について納得のいかないところがあり、役所に問い合わせに行きました。「ダメならダメで仕方が無いが、なぜ認めないのか条文なり通達なり根拠を示して欲しい」と問うと、上司と相談してきた担当者は「明確な条文などはないが役所としてはNoの判断。民間の確認検査機関でOKするところがあるならそちらに出したらどうか」との回答。

さすがにこれにはキレそうになりましたが(^^ゞ これ以上詰めても埒があかないので、別の表現を使い確認検査機関で申請は通しました。実際の計画は何も変わりません。随分ムダな時間を使ってしまった訳ですが、役所の審査課と確認検査会社の関係を考えさせられることになり、またしても「天下り」の文字が頭をよぎったものでした。

それはともかく、このプロジェクトで楽しみにしていることは、セルローズファイバーを使った断熱工法です。ホウ酸処理をしたセルローズファイバーを吹き込むものですが、ホウ酸がシロアリ対策にも有効で不燃化木材にも使われていることもあって期待大。この工法に実績のある棟梁からの推薦で採用することになったのですが、興味深いのは高気密ではないということ。長年ひっかかっていた高断熱・高気密の呪縛に答えが出てくれるのでは、との期待です。

春には竣工予定のこの住宅。決して大きくはありませんが期待は膨らむばかりです。皆様、良いお年をお迎えください。

2010年8月30日月曜日

夏の地鎮祭

今日は地鎮祭。儀礼的な行事は敬遠されがちな時代でも建築となればこれだけは欠かせません。若い神職の方が来られることも多いのですが本日は年配で声にも品のある落ち着いた宮司さんでした。祭壇は勿論、立派な鯛から野菜類まで全て準備してくれていて大変親切な対応、有り難いです。

あまりの暑さに今回は出席者全員が上着なしで参加しました。そもそも神事なのですから正装が基本、ネクタイは締めているものの上着なしは初めての体験で申し訳ない気持ちになります。滞りなく進み御神酒で乾杯、無事に終わってホッと一息です。

夏の地鎮祭とは言っても土用の丑はとうに過ぎ少しは涼しくなっても良さそうなものですが、今年は本当に暑い。こんな年は冬も寒いのではと心配になります。実はこの住宅では高気密ではない高断熱住宅にトライしようと考えています。この時期の気温と湿度、そして冬場の乾燥にどんな結果が出るのか期待しています。