
都心の一等地は地価も高く、厳しい敷地にギリギリまで建てる事になります。斜線制限もきびしく階高を抑えて天空率も使っての3階建て。絞り過ぎたかと思うほどのダイエット仕様で外周廻りの工事はさぞ大変だったことでしょう、ご苦労様。
不勉強で今まで取り組んで来なかったセルロースファイバーを使った断熱工法。今回初めて採用したのですが、残念ながら予算調整の段階で自然素材による内装を完全には行えませんでした。ビニールクロスを貼った部分もあるわけで、この違いがどれだけの差として現れるのか、心配でもあり興味深くもあります。
外部は塗壁もあればサイディング部分もあるという複合仕様。敷地状況からの選択でしたが、もっともっと吟味したいところです。最近人気のある縦格子の木製ルーバーをファサードの半分くらいに設けました。これも予算調整でアルミの代替案が浮上、しかしここは譲れないところ。断面サイズを調整して無垢で残すことができ、この家の存在感を増してくれています。
縦格子というのは不思議なもので自然と落ち着く感じがします。和風のつもりはなくても格子の中へ入るとフッと静かになったような・・・。メンテナンスは掛かりますが日差しの移ろいなど季節を楽しんでいただけたらと。
電力供給が心配な昨今、今年の夏はこの断熱性能と併せてクーラー最小で過ごせますように。
0 件のコメント:
コメントを投稿